NHKの土曜ドラマ「トットてれび」が素晴らしかった。
当初は、「満島ひかりが黒柳徹子を演じるのか、ふーん。」といった印象だったが、
このドラマを観て、黒柳徹子という人がいかに魅力的であり、
いかに魅力的なこの国のテレビ史を生きてきたかを実感した。
渥美清と、坂本九と、笠置シヅ子と、三木のり平と、植木等と、向田邦子と、そして森繁久彌と。
日本のテレビ史、芸能史における「偉人」たちと共に“時代”を生き、
そして、彼らを見送った彼女の人生。
なんて特別な人生なんだろうと思った。
昭和テレビ史を彩った偉大な人物たちを演じた俳優たちがみんな素晴らしかった。
どの俳優も、改めてそれぞれの人物の伝記映画で主演してほしいと思った。
ただやはり、圧倒的に素晴らしかったのは、黒柳徹子を演じた満島ひかりだ。
勿論、現役バリバリで存命している黒柳徹子というあまりに有名な人物の、
存在と人生そのものを体現したこの女優の力量は本当に計り知れない。
黒柳徹子の独特の喋り方と“間”を完璧に再現した上で、
偉人達と織りなす極上のドラマティックを生み出していた。凄い。
映画ファンとしては、映画作品として観たかったと一寸思ったが、
いやいや、この“テレビ史”だけは、テレビで放映されなければ嘘だよな。
だったら、“朝ドラ”で、もっとたっぷり観たかった!
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