彼女たちの人生

「フルハウス」の20年ぶり続編「フラーハウス」の1stシーズンを観終わりまして。

感想としては、非常に満足している。

“3人の父親と娘たち”が織りなすホームドラマだったオリジナルの設定を、

成長した娘たちによる“3人の母親と息子たち”にのホームドラマに転換してみせた基本設定自体巧いと思えたが、

それを単なる二番煎じにすることなく、“母親”=“女性”だからこそ生じる葛藤や心の機微を、現代的なバランスを含んで匠に紡ぎだしていると思った。

ただただ幼い娘たちの成長が愛らしく、父親たちの奮闘が愉快だったオリジナルのテイストをきちんと引き継ぎつつも、

大人の女性ならではの問題意識を多分に盛り込んだストーリーテリングは、

時に辛辣で、時にアダルトである。

コレは放送媒体が「Netflix」というネット媒体に移ったことも大いに影響していると思う。

かつて「フルハウス」は、日本ではNHKで放映されていたわけだが、「フラーハウス」のNHKでの放映は正直難しいのではないかと思う。

それくらいこの続編の内容は、オリジナルに対して似て非なる。

評価は賛否両論あったようだが、個人的には断然「賛」だ。

幼女だった子役たちは、それぞれの長く厳しい時を経て、美しい大人の女性へと成長している。

きっと実生活においても人生の機微を経て、あの“ホーム”に戻ってきたのだろう。

ならば、そこには彼女たちに相応しい人生の味わいがあって然るべきだ。

めでたく2ndシーズンの製作も決まったようで、放送が待ちきれない。

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