低迷続くフジテレビの月曜9時のドラマ枠、
いわゆる“月9”の、“ラブストーリー”を最後まで観たのは一体いつぶりだったのかと、
ウィキペディアで調べてみた。
2005年の「スローダンス」(妻夫木聡・深津絵里)以来らしかった。
そもそも、テレビドラマは年間で2、3作品しか観ないのだが、
今期の“月9”「デート〜恋とはどんなものかしら〜」は、物凄く良かった。
“恋愛不適合者”を自認する主人公二人が織りなす奇天烈な恋愛模様は、
ひたすらに可笑しく、可愛らしく、愛すべき人間味に溢れていた。
「恋とはどんなものかしら」とタイトルに掲げ、導き出された帰着点は、
人間の感情において、とても理にかなっていて、感動的だった。
気鋭の脚本家が初めて描き出したラブコメは、作品として幸福なものに仕上がっていたと思う。
良い脚本家とは、世の中の理に対して誠実な人間模様を描ける人のことだと思う。
エキセントリックでも、非現実的であっても、人や世の理にかなっていれば、
観ている人たちは、キャラクターに感情移入するものだ。
特にそういう部分において、
脚本家「古沢良太」は、今最も信頼できる脚本家だと思う。
杏、長谷川博己をはじめとし、キャストも最高。脚本も最高。
ああ、“藪ロス”になりそう。(主人公・藪下依子)
きっと、スペシャル版があるよね。
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