うな重

“うな重”を食べたのは一体いつぶりだろうか。

昔は、父方の実家で農作業の手伝いを一家総出でした日の夜などに、

近所の仕出し屋の出前で、よく“うな重”を頼んでいた記憶があるが、

そんな栄華も今や昔、

土用の丑の日の季節に、一応安物の鰻を食べてはいるが、

せいぜい“うな丼”が精一杯である。

午前中に訪れていた取引先の社長から唐突に昼食を誘われ、

ほいほい着いて行ったら、特上のうな重をご馳走されたという話。

お品書きの価格を見てちょっと引いて、

差し出された二段重ねのうな重を目の当たりにして恐縮しきりだった。

この先、少なくとも5年は、こんなうな重を食べることはあるまいなと思いつつ、

そのあまりに上等なお昼ごはんを腹におさめた。

折角の機会だったので写真におさめたかったけれど、

立場的にその場で撮るわけにはいかなかったので、

ネットに上がっていた画像を流用。

さすがに精がついたよ。

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