涅槃

【涅槃(ねはん)】
意味
1 煩悩の火を消して、知慧の完成した悟りの境地。仏教で理想とする、仏の悟りを得た境地。
2 釈迦(しゃか)の死。

一昨晩、嘔吐下痢で苦しみつつ、ふと頭に浮かんだのは「涅槃」という言葉だ。

正確な意味は、上記に引用したようなことらしいが、

その言葉と同時にイメージしたのは、釈迦が横たわっている様だった。

「涅槃」という言葉で画像検索してみると、

安らかな表情をした釈迦の仏像や絵図の画像が大量にヒットする。

が、僕がイメージしたのはそういうものとは少し違う。

手塚治虫の「ブッダ」の愛読者ならよく分かると思うけれど、

作中で横たわるブッダは、大概、腹の調子が悪くてウンウン唸っている。

元来、ブッダこと釈迦は、胃腸が弱かったらしく、

死因も、食あたりによる腹痛で下痢に苦しみながら死んだらしい。

というようなことが頭のなかをぐるぐるめぐり、

激しい下痢に苦しむ自分の姿と一致した。

下痢で苦しんで横になっている → ブッダ(釈迦)が横たわっている → 涅槃

というわけだ。

たまに病床に就くと、

苦しみの合間に、妙な考えが次々に浮かんでは消え、

それはそれで面白いものだ。

あ、釈迦の仏像って日本語おかしいな。

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(2002/11/01)
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