セルフィー

スマートフォンの普及により、“自画撮り”はすっかり市民権を得ている。

世界的にも自画撮りを表す「selfie(セルフィー)」という文化は、劇的に定着していると言っていい。

そういう習慣がない人たちの中では、まだまだ揶揄する人も多いのかもしれないが、

もはやこれは、テクノロジーの進化に伴う必然的な「習慣」だと思う。

そんな折にふと思う。

僕らの幼児時代の写真で、自分の両親と顔を寄せ合って撮っているものなんて無いなあと。

当然ながら、液晶画面すら無いフィルムカメラで“自画撮り”なんてしなかったろうし、

枚数制限が常に課される状況では、しっかりと被写体を確認できない撮影など出来るはずもなかったろう。

「家族写真」というものの在り方も、時代とともにその意味や存在価値は変遷してきているのだろう。

それはそれでとても興味深い。

というようなことを、この土日で自分が撮った愛娘の写真を整理しながら思った。

土曜日は、午後から二人で“こどもの城”へ。

“だっこ”をせがまれると、もうだいぶ重くて大変だが、

遊具で他のこどもと遊んでいる様を見ると、「なんだ、まだまだ小さいな」と安堵感を覚える。

アイスをせがんで食べきった後に、「あたたかいもの」とおでんをせがむ流れが笑えた。

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日曜日は、朝から二人で新居浜の“総合科学博物館”へ。

最近、立派な「恐竜図鑑」を抱えている愛娘に、「恐竜」を見せたいと思い行った。

実物大のティラノサウルスとトリケラトプスの展示に愛娘は喜んでくれた。

ただ、以前来た時からその恐竜の実物大展示がリニューアルされていて、造形と動きのクオリティーが劇的に上がっていた。

想定外のクオリティーの高さに、元来恐竜好きの自分の方が高揚してしまった。

好奇心旺盛で学びたい盛りの愛娘は、博物館の展示の一つ一つに興味を示した。

片っ端から漏れがないように見よう触ろうとするので、随分と時間がかかりとても疲れた。

でも、親としてこれほど充足した疲れはなく、嬉しかった。

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誰に揶揄されようとも、こういう日々の記憶は、しっかりと写真と共に残しておきたい。

スマホ用の“自撮り棒”買おうかな……。

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