無理解

遠い国で。

少女が体に爆弾を巻き付ける。

少年兵は異国人の背に銃口を向ける。

毎週、いや殆ど毎日、どこかの国で無差別な蛮行が繰り広げられる。

怒りや悲しみを通り越して、もはやただただ辛い。

テロ行為はいかなる場合でも許されるべきではない。

テロリズムは「悪」だ。

でも、その対象となったものがイコール「正義」ではないことも、

この世界の現実。

「無理解」は、連鎖的に人を傷つけ続ける。

価値観を統一するなんてことは無理だし無意味だ。

人種、宗教、性別、世代、民族、個人……様々なカテゴリーにおいて、価値観は異なって然るべき。

異なる価値観を理解する必要はない。

しかし、理解できない価値観があるということは、理解しなければならないと思う。

無理解でそれを侵害することによって、心の底から傷つく人がいるということを理解しなければならない。

それは何も世界的な中傷やテロ行為に対してだけの話ではない。

グローバルな民族問題や宗教紛争から、

極めて身近な個々人の人間関係に至るまで同じように当てはまることだと思う。

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