“接戦”になることは間違いないと思い、
きっと前半戦はドイツが守り切ってスコアレスで経過しているだろうと高を括り、
午前5時のアラームをやり過ごして前半40分が過ぎる頃に起床した。
テレビを点け、表示されたスコアに目を疑った。
ブラジルVSドイツの準決勝は、前半40分時点で「0-5」。
エースが離脱し、主将は出場停止、強国ドイツに対する“王国”の劣勢は必至だったとはいえ、
まさか前半戦でこんな展開を目にするとは夢にも思わなかった。実際、まだ夢でも見ているのかと思った。
茫然としたまま後半戦を見送り、結果的には「1-7」という王国の歴史的大敗。
「なんてこった」と思いつつ、仕事に行った。
帰宅し、改めてワールドカップ準決勝の試合を観ている。
王国がものの見事に崩れ落ちていく様は、
もはや「悲劇」などという言葉では足りず、「惨劇」と呼ぶに相応しい。
スタジアムが、いやブラジルという国全体が悲痛に沈んでいく姿は、
あまりに残酷過ぎて見ていられなかった。
彼らの実生活の色々な部分でこの悲しみが派生していきそうで心苦しい。
だが、これもサッカー、これもワールドカップだ。
いやあ、本当に恐ろしい。
このショックから再び立ち上がることは非常に難しいことだろうけれど、
ブラジルには、開催国の意地と、王者としての誇りを今一度取り戻してもらい、
3位決定戦で最後の輝きを見せてほしいものだ。
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