レイモンド・チャンドラーの小説も、数多の映画化作品にも殆ど触れたことがないので、
まったくエラそうなことは言えないのだけれど、
日本人が“フィリップ・マーロウ”を演じるというのならば、
そりゃあ、浅野忠信を置いて相応しい配役なんてないと思えるわけで。
非常に高い期待感を持って、NHKの土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」の第一話を観た。
とても良かった。
全五話の第一話なので、ストーリーに対して云々は言えないが、
久しぶりに“格好いい”浅野忠信が見られることが嬉しい。
ここ数年仕事の幅を広げて国内外で様々な役柄をこなしていて、
それはそれでいいことだとは思うけれど、
90年代から彼の演技を見てきた者としては、
ミステリアスで危ういキャラクターこそ、この俳優の真骨頂だと思う。
当面、土曜の夜が楽しみだ。
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