子供の頃と変わらず、毎週日曜日は「サザエさん」を欠かさず見ている。
当然外出等で放送を見られない時も多いが、“連ドラ予約”でしっかり録画して、見ている。
ここ数年、すっかり“大人”になってしまってからの方が、
この国民的アニメの普遍的な面白さと、
それと表裏一体のシュールさが垣間見えるようになり、
尚更面白くなった。
「日常」をひたすらに描くこのアニメは、
その存在そのものが、
もはやそれを見るすべての日本人にとっての「日常」だ。
その「日常」に突然突き刺さった悲しみ。
“磯野波平”を44年間演じた永井一郎さんの死去は、ただただ悲しい。
僕が生まれるよりもずっと前から“波平”で在り続けていたという事実は、
本当に父親を亡くしたかのような喪失感を覚える。
“波平”が同意する時に使う「さよう」という言い回しが好きだった。
真似して使ってみるが、当然しっくりいかない。
いつかは、「さよう」を自然に使える親父になりたいと常々思っている。
「サザエさん」自体はこの先もまだまだ続くのだろうけれど、
永井一郎さんの“波平”は、収録済の2月9日の放送分が最後という。
放送は、あと2回。
いつもの変わらぬ「日常」に、僕はたぶん泣いてしまうと思う。
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