宮崎駿が長編映画製作を引退した。
引退会見の模様を見て、とても彼らしい立ち振る舞いともの言いに、
なんだか安堵感を覚えた。
ファンという範疇を超えて、彼の作品で育った者としては、
さみしさとか、残念な気持ちももちろんあるけれど、
宮崎駿という人が、創作者として「仕事」をやり尽くしたということを感じられて、
それが、ある種ホッとした気持ちに繋がったのだと思う。
最新作「風立ちぬ」が、宮崎駿の正真正銘の集大成と言えるある種の「特別」を孕んだ傑作であったことも、
そういう安堵感に直結しているだろう。
何はともあれ、数々の名作を生み出した宮崎駿の創造性そのもに感謝したい。
そして、これからも何度も何度も、彼の作品を観続けるだろうと思う。
……こんなあたかも追悼文的なことを綴っといて、
また新作が生まれたら、笑うしかないが、
それが絶対にないとも言えない。
なんたって彼は「自由」になったのだから。
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