そして母になる

朝、トレイで。

いつものように、スマートフォンで各種ニュースサイトを閲覧していて、

真っ先に目に飛び込んできたトピックスで、一気に目が覚めた。

「安藤美姫 4月に出産」

え、どゆこと?と思った。

先日、現役ラストイヤーに向けて競技復帰をしたという報を聞いたばかりだったはずなので、

驚きというよりも困惑した。

このアスリートのスキャンダル性は、もはや“スタイル”でもあるので、

大概のことでは驚かなかったが、まさかこうくるとは。。。

フィギュアスケートファンとして、安藤美姫という選手に対しての個人的なスタンスは、

どちらかというと“アンチ”寄りであることは否めない。

大会の前後において、時に必要以上に感情的になる様は、

世界トップクラスのアスリートとしてやはり未成熟に見えたし、

素直な応援をし辛いタイプの選手であることは間違いないと思う。

ただし、その一方で、

本当に若い頃からアイドルスケーターとしてメディアの好奇の目にさらされ続けたことは同情の余地に余りあるし、

数々の挫折を経て、その上で、世界女王まで上り詰めたことは、素晴らし過ぎる実績だと思う。

今となって思うことは、その感情の大きな揺れ動きこそが、

彼女にとっては一つの起爆剤だったようにも思う。

んで、今回のことに対して、

当然いろいろ批判的なことを言う人もいるようだけれど、

やっぱり「批判」は違うな。と、強く思う。

一人の女性が、「母親」になることを自分で決め、実際に一つの生命を生んだということにおいては、

どんな状況であっても、「喜び」だけが在るべきだと思う。

そこに当人以外の人間が安易に否定的なことを言う資格も道理も無い。

「復帰を前提に出産しよう」と決めたこの女性アスリートの決断を誰も否定できないし、

むしろ、ある意味格好良いとすら思う。

そして、「母親」としての大いなる多幸感を抱きながら挑むことになるラストシーズン、

自らの「感情」と常に対峙し、

良いときも悪いときも、その影響を結果に反映してきた元世界女王のパフォーマンスは、

過去のどのシーズンよりも、極めて楽しみと言える。

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