土筆

愛娘は、何かしら軽く愉快な時に「んんんッ」と声にならない声を出しながらにやっとする。

いつしかそれを真似て、親である自分自身が、同じように「んんんッ」と笑う癖がついていた。

子育ては一方的なようで、実は互いに影響を受け合っているもので、

親子というものは、つくづく相互関係だと思う。

個人的に意識が薄いことなのだが、世の中はお彼岸の頃合いらしく、

夕方から愛妻の実家側のお墓参りをめぐり、

親戚の家で“つくし”を食べながら日本酒を飲んだ。

子供の頃はよくつくし採りに連れて行かれた経験もあり、

つくしは幼い頃から馴染み深い“食材”だけれど、

この1、2年で、自分が思っていた以上につくしが好きだということに気付いた。

独特の苦みと甘みがとても美味しいと思うようになった。

その要因の大部分は、「酒に合う」ということだとは思う。

いずれにしても、歳の積み重ねとともに味覚の幅は広がっており、それはとても良いことだと思う。

さて、いつものように休日は瞬く間に終わる。

さっき愛妻は、「早起きセヨ」とハングルなまりの発言をしていた。

どうやら「早起きしよう」と言いたかったらしい。

ほろ酔い加減が気持ちいいうちにさっさと寝よう。とは思う。

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