“トップアスリート”と呼ばれる人は世界中に数多くいるだろうけれど、
彼らは大別すると二つのタイプに分かれると思う。
一つは、その人間性を見ているだけで大衆から好かれ、老若男女多くのファンを味方に付けて素晴らしい結果を残すタイプ。
もう一つは、一見するとどういう人間なのか掴みきれず、圧倒的なパフォーマンスを見せつけて初めて大衆を陶酔させるタイプ。
主観なので異論もあろうが、
体操の内村航平は、明らかに後者だと思う。
大き過ぎる重圧がのしかかる中、着地という着地を“ピタリ”と決めていく。
世界選手権の三連覇という、「前人未到」という使い古された言葉がチープに感じられる程の偉業を成したその立ち振る舞いからは、
神々しさを感じると同時に、興奮を超越した鳥肌が立った。
紛れもなく、日本が世界に誇る“現役世界王者”だ。
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