しらす丼と原発

昨日の日曜日は、伊方町へ行った。

このところヘビーなので疲れてはいたが、貴重な休日に疲弊を引きずってしまうのは馬鹿らしい。

前夜の花見の二日酔いも若干あったが、しらす丼を食べるために“しらすパーク”へ行った。

僕は、生しらすと釜揚げしらすといくらの「三食丼」を食べた。愛妻は「生しらす丼」を食べた。

どちらももの凄く美味かった。愛媛の食べ物は尽く美味いなあとしみじみ思った。

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佐田岬メロディーラインに「音響道路」が出来たということを思い出し、場所をiPadで探したがいまいち良く分からないでいると、しらすパークからの帰路にすぐあった。

ちなみに「音響道路」とは、制限速度で走行するとメロディーが奏でられるという道路のこと。

とは言っても、走行音が何となくそれっぽく聞こえるだけだろうと期待せずに通ってみると、

見事に「みかんの花咲く丘」が何かの楽器で奏でられるように聞こえてきて、夫婦揃って驚いた。

動画(他人撮影)

音響道路を通り過ぎた後、伊方原子力発電所のPR施設「伊方ビジターハウス」へ寄った。

福島でああいうことが起こっている今、同じく原発保有県の県民として今一度「原子力発電所」自体の詳しい状況を知っておきたかった。

施設自体はとても興味深いものだった。

この一ヶ月半に渡って繰り返し続けられている報道内容も手伝って、“原発”の仕組みと役割がとても分かりやすく理解出来た。

安全対策への幾重もの徹底ぶりも理解出来ると同時に、これでも「絶対」はないんだなということも理解出来た。

展望台からすぐそこに見える原子力発電所を見ながら、

「いま、大地震が起こったらどうなるんだろう」という恐怖と、

「あれがなければ生活は立ち行かないんだな」という恩恵を同時に感じた。

もし伊方原発でも福島と同じような事故が起こってしまえば、美味いしらす丼も食べられなくなる。

でもこの発電所がなければ、テレビもインターネットも使えず、寒くて暑い日々を過ごさなければならなくなる。

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結局のところ、何かひとつの要素が「悪」なんてことはなく、

すべては人間の業によるものだと思わざるを得ない。

と、今夜の明るい月を見ながら思った。

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