逆転の幸福

後半18分。

DF吉田が退場処分直後のまさかの勝ち越し点で、1-2。カタールが再びリード。

もしかすると、

物凄い落胆をもって寝床に就かなければならないかもしれない、

という危惧を抱えてからの、3-2。

日本代表、逆転勝利。

スポーツ観戦において、「逆転」ほど興奮することはなく、

それに伴う「勝利」ほど幸福なことはない。

終始やきもきする試合だったが、これこそがアジアカップの決勝トーナメントであり、結果がすべてだ。

完全アウェーの開催国との対戦、重なる悪条件による劣勢の中、

それでも90分間で勝ち切った日本代表の様は、アジアにおける風格があったと思う。

新たに日本代表の10番を背負った香川が2得点し、控え選手の伊野波が逆転ゴールを決めるという加速する“勢い”とは別に、

逆境の中でも決して焦らず全体のバランスを取り続け、ゲームをコントロールした長谷部、遠藤の両ボランチと、

想定外の展開の中で、冷静な指揮と適切な選手交代を見せたザッケローニ監督の“仕事ぶり”に、

絶大な安心感を覚えた。

素晴らしい。

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