昨日の“ひとりごと”では、
大河ドラマ「龍馬伝」を観終わった感想を率直に述べたかったので、
“そのこと”には一切触れなかったが、
一夜明けて、Yahoo!のニュースにも取り上げられていたため、
昨夜起きた「愚行」に対しての“怒り”がぶり返してきた。
なので、やっぱり触れよう。
一年間欠かさず観続けた「坂本龍馬」の生涯を描いたドラマ。
その“最終回”で描かれる顛末がどういうものか、日本人であれば殆ど誰しも知っているだろう。
だからこそ、一年間を通して最も注目されるシーンが“何か”ということも、明らかだったはずだ。
舞台は近江屋。坂本龍馬が、風邪ひきに身を震わせながら、中岡慎太郎と軍鶏鍋を待っている。
階下から突如聞こえる喧騒。「ほたえな!」と一喝する龍馬。
ついに坂本龍馬の最期のシーンを迎えたその瞬間、
信じられないものが目に飛び込んできた……。
「ニュース速報 愛媛県知事選 中村時広氏 当選確実」
思わず「馬鹿か」と呟きつつ、努めてそれを見ないようにしてドラマに集中しようとする。
が、速報のテロップはしつこく、忌々しく、福山雅治の表情を覆う。
ようやくそれが消えた後、もう一度「馬鹿か」と呟いた。坂本龍馬はもうすでに息絶えようとしていた。
愛媛県民なので当然、知事選が行われたことは知っている。投票にもちゃんと行った。
ドラマの放映中にニュース速報が流れるかもしれない、という危惧も感じていた。
ただ、まさかあのタイミングで速報を流すとは思わなかった。
大河ドラマはNHKが年間を通して大々的にプロモーションを行うその年の「顔」であるはずだ。
それを自らの手で辱める愚行だとさえ思った。
“ニュース速報”である以上、
番組の内容を考慮して流すタイミングを計るわけにはいかないという理屈は分かるし、正論だろう。
が、情報化の拡大とそれに伴う多様化が広がる今、
決まりきったことを、決まりきったまま行うだけでは、済まないことも多分にあると思う。
国民放送のあまりに空気読めない様にただただ落胆したという話。
P.S.まるでお門違いなことは分かっているが、新県知事の船出にもついついケチをつけたくなった。
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