先日の日曜日、高校時代からの朋友らと、尾道まで遊びに行ってきた。
6年前の「徳島ラーメンツーア」を思い起こしながらの、「尾道ラーメンツアー」だ。
前夜の土曜日は、その6年前のビデオを見ながら、自宅で“前夜祭”的に飲んだ。
明朝8時に僕の実家に集合することを決め、前夜の飲み会を早々に切り上げた。
皆が帰った後、残った酒を少しばかり一人で嗜み、
午前1時……いや午前2時くらいには眠りについた。と、思う。
携帯電話のバイブで目覚めた。うつつの中で「こんな朝っぱらから誰だ?」と思った。
友人の一人からの電話だった。時刻はちょうど午前8時……。
努めて平然とした口調で、「ああごめん、もう行くけん」と寝床で告げた。
途端に飛び起きて、10分程で身支度をし、車で1分の実家へ急いだ。
「寝坊」はあっさりとばれていた。
というわけで予定より15分ほど遅れで、尾道に向けて出発した。
天気はとても良く、青空の下のしまなみ海道は、ドライブコースとしてはこの上なかった。
ビデオカメラのバッテリーが早々に切れ、途中今治に寄ったが、尾道までの道中は快調で、正午前には到着した。
タイミングが良いのか悪いのか、尾道では祭りとイベントが同時に行われていて、
以前来た時とは比較にならない程に、街全体が混み合っていた。
車を停め、ちょうど昼時だったので、早速尾道ラーメンを食べに行った。
長い行列が出来ている店があったが、並ぶのは面倒だったので、その手前の店に入った。
居酒屋が日曜の昼間だけラーメン店になっている店だったが、あっさりとしたスープで美味かった。
その後は、尾道の街をぶらりと歩き、イベントと祭りの人混みにまみれつつ、雰囲気を楽しんだ。
季節外れの暑さと、人混みの中を歩いたことにより、想定外に疲れた。
夕食を地元の友人宅に呼ばれていたので、2時間程滞在した後、尾道を後にして帰路についた。
再びしまなみ海道を帰る途中、
「美味しいレモネードを売っている店がある」と毛深い友人が言うので、大三島に寄った。
彼のiPhoneからの情報を頼りに、非常に分かりにくい場所にある檸檬製品専門の小さな店に辿り着いた。
が、レモネードは無かった。
変わりにレモン味の最中アイスをおっさん4人で買って車中で食べた。
延々といつものように“無駄話”をし続けた「尾道ラーメンツアー」だった。
もちろん、それはそれで楽しい。
ただそれと同時に、全体的な疲労感と6年前とは違うテンションの上がりにくさに、明確な老いを感じた……。
29歳、気分は十代の頃と変わらないつもりでも、実際は中身も外見もすっかり“おっさん”だ。
自宅で今回撮った写真を愛妻に見せた。
道の駅でぐったりとベンチに座る写真を見て、
「なんだかみんな老けたね」と、核心を突かれる始末。。。
まあ、ただそれが然るべき姿であり、在り方だと思う。
29歳になる歳に、馬鹿話を延々と繰り広げながら、尾道まで海と島を渡ってラーメンを食べに行く。
そのこと自体に価値がある。
疲れようが、自分たちがもう若くないということを自覚しようが、
それで良いと思うし、それが良いと思う。
(まあそれで翌日事故ったりしては本末転倒なので、その点はマジで反省……)
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