暑さの思い出

23時前。

地元の私鉄の線路脇を自転車で帰る。

爆笑問題のラジオ番組のポッドキャストを聞いていて(3巡目以上)、岸部一徳と友近とデヴィ夫人に関する下ネタで大笑いをした。(こういうところを地元の友人に見られて更に大笑いされるわけだ)

夜空には、濃い色の月が浮かんでいる。

そのにぶい輝きに一寸“秋”の気配を感じたが、のったりと自転車をこぐ身体はじっとりと汗ばんでいて、

その“気配”はすぐに打ち消された。

今夜は、少々タイミングの遅い勤め先でのビアガーデンに出掛けてきた。

蒸し暑い中、焼肉を囲んで、吹き出す汗の量以上にビールとハイボールを飲んだ。

帰路、同僚とこの夏の暑さについて愚痴りながら、昔の暑さについて思い起こした。

先日、同窓会に行ってきたところだが、

高校時代も今年程ではないとしても、夏はそれなりに暑かったはずである。

なのに、あの頃は、エアコンも何もない教室で一日中授業を受けていた。

今、一日中エアコンの効いた環境で生活していることを踏まえると、

かつての「日常」に対して、とても理解が出来ない。

当時も、とても暑かったのだと思う。

でも、その頃を振り返って「暑かった」ということが、決して真っ先には思い起こされない。

今の暑さが当時に対して「異常」であることも間違いないことだとは思う。

ただ、当時は「暑い」という感触以上に、印象的な感情に溢れていたのだと思う。

暑かろうが何だろうが、楽しいし、嬉しいし、悲しいし、腹立たしい。

そういう日常だったのだと思う。

そういう暑さの思い出にふけりながら、まだまだ続くこの暑さにうんざりする。

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