敗戦から一夜。
Jリーグ発足から十数年、日本代表のサッカーを見続けてきたけど、
観戦後に涙が出てきたのは、初めてだったと思う。
「ドーハの悲劇」から始まり、
ワールドカップ初出場を決めた岡野雅行のゴール、
中山雅史のワールドカップ初ゴール、
日韓ワールドカップでの初勝利、
ドイツワールドカップでの大惨敗……、
「ワールドカップ」挑戦における数々の日本代表のサッカーに、興奮と落胆を繰り返してきたが、
南アフリカワールドカップの日本代表のサッカーは、そのどれよりも感動的だったと思う。
他国開催でのワールドカップでのベスト16という結末に対し、満足度は非常に高い。
ただそれと同時に、これほどまで心底「悔しい」と思えた結末も無かった。
それは、世界の頂点を決める大舞台において、
「弱者」が、己の弱さを認め、だからこそ見出せた「強さ」を最大限に発揮してみせた結果だろうと思う。
そういう姿を自国の代表チームが見せ、
人生において最もエキサイティングな6月を味わえたことを、
そして、また「4年後」に向けて力強く夢を見られることを、幸福に思う。
コメント