或るスタイル

腰が痛い。

若い頃なら、少し疲労がたまっているだけだろうとスルーできることだけど、

三十路近くなってくると、このまま腰痛持ちになってしまいそうで、怖い。

愛妻に湿布を貼ってもらいつつ、いつものように寝床で寝そべってPCを開いていると、

彼女は、「その体勢が一番悪い」と、いつものように口を尖らせた。

ふと、自分はこうやって“寝そべる”という体勢が結構好きだということに気付く。

「ネバーエンディング・ストーリー」という映画で、主人公の読書好きの少年は、寝そべってひたすらに本を読む。

この体勢で本を読む度に、僕はそのシーンを思い出す。

悪い姿勢だと思うし、そうやって本を読み続けたことが、視力低下の最たる原因だとも思う。

ただ、この体勢が、自分にとっては最も物事に没頭できるスタイルのようにも思う。

そうして触れてきた数々の物語や、発してきた自身の意思は、とても大切なことで、

それはこれからも続くだろうと思う。

しかし、腰を痛めることは避けたいので、せいぜい背筋を鍛えようと思う。

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