老詩人

昔から、映画やドラマでの老人が涙するシーンに弱い。

老人だろうが、何だろうが、泣くことは当たり前だと思うが、

それでも、幾重にも歳を重ねた老人が涙するということには、

深い深い感慨を覚える。

昨年100歳を迎えた詩人まど・みちおさんの現在の生活を追ったドキュメンタリーをふと見はじめた。

人生を振り返り、息子の死を悲しみ涙し、妻が誕生日の祝いに駆けつけてくれた喜びに涙する姿を見て、

泣いた。

童謡「ぞうさん」についてのまどさんは次のように語っている。


『鼻が長い』と言われれば からかわれたと思うのが普通ですが、

子ゾウは

『お母さんだってそうよ』

『お母さん大好き』

と言える。

素晴しい。

自分と他者との“違い”を認め、それを愛し、誇りに思うことが出来れば、

怖いものは、何もないと思う。

ほんとうに、すばらしい。

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