スポーツが好きで、尊敬に値するアスリートは多数いるけれど、
「一番好きな現役スポーツ選手は誰か?」と、問われれば、
他の誰でもなく、
「中山雅史」と答えると思う。
中学生の頃、自分の部屋に初めて貼ったポスターは、
サッカー雑誌の付録でついていた中山選手のポスターだった。
Jリーグ(J1)最年長の42歳。ついにジュビロ磐田から戦力外通告を受けた。
世界中のアスリートが誰しも通る道とは言え、
“ジュビロ磐田の中山”だけには、それも無いのかと思っていた。
プロ生活のすべての時間在籍したチームでの引退か、それとも他チームでの現役続行か。
彼が選んだ道は、現役続行だった。
プロアスリートを指してよく「引き際の美学」などということが語られることは多い。
42歳の現役選手が長年愛し続けたチームでそのプロ生活を終える。ということは、
確かに「美学」かもしれない。
ただし、“彼”の場合は当てはまらないというか、「美学」なんて必要ないと思う。
ゴールの美しさなんて二の次で、とにかくその“体ごと”がむしゃらにゴールを奪ってきた選手だ。
美しくなかろうと、見苦しかろうと、彼自身がその動きを止めるまで、走り続けることこそ、
「中山雅史」というサッカー選手が在るべき姿であり、
すべてのファンが望む「結論」だったと思う。
これからも、
「一番好きな現役スポーツ選手は誰か?」という問いの答えを、
変えずにいられることを、嬉しく思う。
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