冒険

先日、「ザ・ムーン」というドキュメンタリー映画を観た。

アポロ11号の月面着陸から40年。

「人類を月へ送る」というJFKの大号令に端を発した「アポロ計画」の真実を綴った映画だった。

「月面着陸」以降、人類は「冒険」をすることを忘れてしまった。

世界は、物質的にも、精神的にも「退廃」という言葉が見え隠れする。

有史以降、人類の成長は「冒険」によってもたらされたと思う。

藤子・F・不二雄のSF短編に、「老年期の終わり」という作品がある。

遠い未来、宇宙開発の最果ての末、人類は「種」としての「老年期」を迎え、ゆっくりと絶滅への道を歩み始めていた。

「未知」への渇望とそれに伴う冒険を止めてしまったとき、人類は種としての行く末を見失う。

藤子・F・不二雄SF短篇集 (1) 創世日記 中公文庫―コミック版 藤子・F・不二雄SF短篇集 (1) 創世日記 中公文庫―コミック版
(1994/09)
藤子・F・不二雄

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われわれからずっと前に失われたものが、ここにあった。


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