ご存知の通り地球は太陽系の中の一惑星である。
太陽系は、さらに銀河系という天体の集まりに属している。
仮に、太陽系の幅を1㎜と仮定すると、銀河系の幅はなんと80㎞に相当するらしい。
途方もない果てしなさに笑ってしまう。
無論、銀河系の外には更に無限の宇宙が広がっているわけで。
“1㎜”の中の小さな惑星の中に巣食う一生物が、
どんなにどんなに想像を尽くしたところで、及ばない事実を前にすると、むしろ胸が晴れ晴れする。
どう転んでも、大宇宙の中のちっぽけな存在であることに変化はなく、
それを認めてしまえば、逆に視界は無限に広がってくる。
小さいからこそ、行くべき方向は無限にあり、留まってなどいられやしない。
藤子・F・不二雄の短編漫画の中に、
一人の宇宙飛行士が退路を断って、宇宙の果ての果てを目指すという話がある。
地球を遠く遠く後にして、光を越えて、闇を越えて、一人果てへ果てへと突き進む。
結果、膨張し、縮小する宇宙の中で、ついには時間さえも越えて、元の地球へと辿り着く。
詰まりは、一生物に過ぎない人間には、「限界」など存在すらしないということ。
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