昨日までほどよく暖かだったが、今日は一転してとても寒い。
昨夜夜更かしをしてしまったこともあり、朝から調子が悪い。
昨夜は、3時までかけて読みかけの小説を終えた。
今年3冊目の東野圭吾作品。「白夜行」を読んだ。
数年前にドラマ化されたが、主演俳優が好きではなかったので、まったく興味が涌かなかった。
物語は、ミステリーに彩られた20年分の壮大な「悲劇」だった。
これまで読んだ東野作品のような「謎」が解かれることに対するカタルシスはなく、
どこまでも染み入る哀しみの中で、「真相」が紐解かれていく。
人を利用し、運命を操り続けてきたように見えた彼らの人生は、
実のところ、深い闇から逃れ続けようとする、彼らのひたすらな“もがき”だったことに、殊更に悲哀が深まる。
映像化には、俳優の物凄い力量が必要だったと思うが、果たしてどうだったのだろう。
もし、再び映像化するのなら、
中途半端なドラマ化ではなく、過度なほどに濃密に映画化して欲しいと思う。
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