37年ぶりの延長再試合を経てその頂点に立ったのは、早稲田実業だった。
88回を数える甲子園(全国高校野球選手権)において、その第一回大会に出場している早稲田実業にとって、「88年待った初優勝」(監督談)である。
昨日の試合も含めて、決勝戦を制した早実の最大の勝因は、何と言っても「エース」だと思う。
そう断言できるほど、早実のエース・斎藤佑樹は“圧倒的”に素晴らしい投手だった。
明らかな「打高投低」、乱打戦の連続だった今大会において、斉藤投手の投球は「素晴らしい」の一言に尽きる。
高校野球においても、複数投手による「継投」が主流である今日にあって、斉藤は、7試合すべてをほぼ完投(マウンドを降りたのは、初戦の一イニングのみ)、延べ69イニングを10失点、そして最後は圧巻の4連投である。
試合終盤になるほどに、のびてくるそのストレートには感動すら覚えた。
野球好きとして、スポーツ好きとして、「斉藤佑樹」という名前は、覚えておくべきだと強く感じた。
一方の駒大苫小牧。このチームもやはり素晴らしく強いチームだと思う。
当人たちには直接的に関係のない諸々の問題によって春のセンバツは出場辞退。
高校球児にとっては、とてつもなく大きな障壁を乗り越えた上で、3連覇という偉業を目指し、それに肉薄したことは間違いなく物凄いことだ。
今日の試合の最終回、「まさか」と思わせる驚異的な底力も見事という言葉に尽きる。
とにもかくにも。
灼熱の太陽の下、「エライもの」を見せつけてくれた球児たちに感謝したい。
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