熱闘

今年の甲子園(高校野球選手権)を象徴する言葉といえば、「乱打」だと思う。

それくらいどの試合も、「打ち合い」の攻防が大きな割合を占めていた。

だから、どんなに好投手同士の“決勝戦”であっても、やはり「乱打戦」になるんではないかと踏んでいた。

しかし、ふたを開けてみれば、そこには高校野球史上に残る見事すぎる「投手戦」が展開された。

大会前から一心の注目を受け続けた駒大苫小牧のエース・田中が「世代最強投手」であれば、今大会中めきめきとその実力を見せつけてきた早稲田実業のエース・斉藤は「世代最高投手」だろう。

二人のエースの実力とプライドは極限まで肉薄しせめぎ合った。

そうして試合は、決勝戦としては37年ぶりの延長再試合へ。

1969年の松山商(愛媛)×三沢(青森)以来の夏のドラマ(松商出身の母親がコトあるごとに語りだす)である。

駒大苫小牧が73年ぶりの3連覇という大偉業を果たすのか、早稲田実業が偉大な大先輩・王貞治に捧げる悲願の初優勝を果たすのか。

昨日の大熱闘を見ていると、もう「どちらにも勝たせたい」というのが正直なところであるが、日本の夏を彩る「勝負事」である、素晴らしい「決着」を見せてほしいものだ。

それにしても。高校生はなんであんなに「元気」なんだろう。

夏の日差し以上に、眩しすぎる。と、思ったり。

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