「行動力」というものは、時に無理を通すわけで。
昨夜の酒がいささか残るお盆初日の午後。
友人Tから「旅の誘い」を受けた。
「これから“高知”に行こう」という。
高校からの友人で高知出身のK察官Oが、先月めでたく入籍したので、お祝いも兼ねて会いに行こうということだった。
そういうわけで、昼の2時から「“下道”オンリー男3人高知への旅」が始まった。
夏の勢いに乗せられるままに……。
調子に乗って出発したはいいものの、何の計画性もないものだから、どの道をどう行くかも定まらない。
とりあえず単純に「高知に行くのなら」という理由で、国道33号線をひたすらに南下していくことにした。(それがマズカッタ)
天気は晴れたり曇ったりと曖昧な感じだったが、山間の渓流に“涼”を、車を吹き抜ける風に“爽”を感じながら、ドライビングは順調に進んだ。
……が、出発から3時間ほど経ち、ようやく高知市にさしかかろうかという頃、ようやくひとつの「問題」に気づいた。
目的地である友人Oの実家「十和村」の所在地を、誰も把握していなかった。
その時点で出発して初めてOに連絡をとると、「十和村」は高知市からさらに3時間要するという…。しかも、その場所はもっと“愛媛より”で、別のルートから行けばすでに到着している頃合らしい……。
つまりは、ものすごくぐるりと遠回りしてしまったのだ。
「まあ、これが旅だよ」とお互いが自分に言い聞かせた。
そうしてさらに高知県の山間部へ突き進むこと3時間。
辺りはすっかり真っ暗で、そのあまりの“闇加減”と疲労感から、「こんなところに村があるのか」と思ったか思わなかったかそんな頃、ようやく今日の目的地・高知県四万十町(旧・十和村)へ到着。
なんとか友人Oの生家へ辿りつく事ができた。出発からゆうに6時間が経っていた。
数年ぶりに会うOに結婚祝いをするだけの予定だったのだけれど、タイミングよくお盆の宴をしていたらしい彼の実家で、夕飯とビールをご馳走になる。非常にアリガタス。
しかも、高知らしく“鰹のたたき”を始めとする大量のご馳走が目の前に並び、有難いことこの上なし☆
Oの嫁さんも交えて小一時間歓談した後、帰路へつくことに。もっと話に華を咲かせたいところだったが、何と言ってもまた長い道のりを経て帰らなければならない。
帰路はさすがに最短のルートを辿ったが、それでもたっぷり3時間はかかった。
疲れと、ひたすらに広がる山道の闇に、時間と距離は益々増大する。
僕ともう一人の同乗者Sはまだいいが、一日中(ほぼ12時間丸々)延々と愛車のランドクルーザーを運転し続けたTの疲労は、いよいよピークを超えていただろう。
ほんとお疲れサンでした。
いやあほんとに疲れたが、何年かぶりにOには会えたし、鰹のたたきは食べられたし、南国高知の興味深い雰囲気は垣間見れたし、で実に有意義な“旅”だったと思う。
ただ唯一にして最大の心残りは、「デジカメ水没」によりこのインテレスティングな一日を、何も「記録」できなかったコト……。
モノより思い出?そんなこと知ってらー(未練)。
ああ眠い。明日は北条BBQ。
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