歳をとるほどに

人間というものは、大人になるほどに“弱く”なっていくものだと思ふ。

一人暮らしをしている友人Sが、今週一週間東京出張のため家を空けることになり、ハウスキーピングも兼ねて俺が彼の部屋を使うことになっている。

(主な役割は、熱帯魚にエサをやること。)

久しぶりに一人暮らし感を味わおうと、昨日は午後から彼の部屋へ出かけた。

まず熱帯魚にエサをやり、パワプロ(ゲーム)をして、「Strawberry Shortcakes」(漫画)を読んで2時間が過ぎた。

……なんか違う。なんか寂しい。

久しぶりの“ひとり感”は寂しさばかりがまとわりつく。

もちろん東京で暮らしていた時も寂しさは多大にあったけど、それとはまた質が違う感じがする。

昔は、一人でいることがとにかく寂しくて胸が締め付けられそうになる感じだった。今は、それほどに動揺がない代わりに、根本的に淡々と寂しい感じがする。

思うに、人間は大人になるにつれ、自分の弱さを認めるんだと思う。そして、認めた弱さに対して強がったり、我慢をしなくなる。

つまりは“弱さ”に対して寛容になる。それが、近頃感じる「弱くなった」ということのような気がする。

それが良いことなのか悪いことなのか分からないけど、たぶん自然な姿なのではないかと思う。

そういえば、最近、ものすごく涙もろくなった。

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