「マタンゴ」

2005☆Brand new Movies

 

“昭和の娯楽映画フェチ”な僕にとっては、ゾクゾクとする時代の空気感が秀逸だった。
俳優たちのキザったらしい台詞まわしも聞きなれてくるとたまらなくなるものだ。

“マタンゴ”という新感覚の怪物の発想と、漂流した男女の極限状態を見事に融合させた物語の骨格は素晴らしいと思う。
ただ、もう少し丁寧に展開を描いてほしかった。それぞれのキャラクターに個性はあるが、その言動があまりに唐突に思える。

そもそもマタンゴという生命体の性質自体が曖昧だった。ラストなんとか逃げ延びた主人公も結局はマタンゴに侵されているわけだが、「え、いつ食ったの?」という疑問が残る。

しかしその顛末の描かれ方自体にはこの映画の締めとしての相応しさがあった。

 

「マタンゴ」
1963年【日】
鑑賞環境:DVD
評価:6点

コメント

タイトルとURLをコピーしました