評価:
6点Story
物語の主人公は平凡で退屈だと感じながら毎日を繰り返す、銀行窓口係の男=ガイ。 ルール無用、何でもありの暴力に溢れた街で、毎日毎日強盗に襲われる銀行窓口係のガイが、そんな退屈(!?)な日常に疑問を抱き、ある日ついに強盗に反撃。奪い取った眼鏡を掛けてみると、街中に今まで見えていなかったアイテムやミッション、謎な数値があふれていることに気がつき大興奮。この世界はビデオゲームの中で、自分はその“背景モブキャラ” だという<衝撃の事実>を気づいたガイが、“正義の味方 になるために立ち上がる姿が描かれる。 Filmarksより
『デッドプール』のクソ無責任男 ライアン・レイノルズ主演!クソ平凡すぎるモブキャラが、クソいい人すぎるヒーローへ! 映画『フリー・ガイ』8月13日(金)映画館のみで公開「デッドプール」ライアン・レイノルズ最新作!クソ無責任ヒーローから、クソ平凡ヒーローへ!平凡で退屈な毎日を繰り返す、銀行窓口係の男=ガイ。ある日、自分がゲームの世界の“モブ(背景)キャラ”だという、<衝撃の真実>に気付いてしまう…。そして、新しい自分に生まれ変わるため、彼は自分勝手に立ち上がる!はたしてガイ(モブ...
Review
ゲーム(仮想現実)の世界を“救世主”が救う。
そのプロットは、この20年程の間で数々の映画で何度も描き出されてきた。
「マトリックス」を皮切りに、「シュガー・ラッシュ」、「LEGO® ムービー」、そして「レディ・プレイヤー1」に至るまで、主人公たちは広大で果てしないゲームの世界を縦横無尽に巡り、その世界の真理を見出していく。
そしてその救世主となる主人公たちに共通していること。それは、彼らがゲームの中の小さなプログラムの一つ、詰まるところの“モブキャラ”に過ぎない存在だったということだ。
泡沫のプログラムが、世界を構築する巨大なプログラムを“書き換え”影響を及ぼしていく。
それは、一つ一つの小さな生命が蠢き、社会を構築するこの現実(リアル)世界にも直結する要素であり、そこに人々は熱くなるのだろう。
僕自身も含め、世界中の殆どすべての人間たちが、社会という巨大なプログラムの歯車の一つである以上、プログラムの反抗というプロットに熱狂せずにはいられないのだと思う。
そしてここに、“熱狂”不可避の新たな“救世主”が誕生した。
ゲームの中のモブキャラがヒーローになるというストーリーテリングは、「マトリックス」から20数年が経過した現在に追いては、もはやベタベタであるが、だからこそ娯楽映画としての安定感は保証されている。
更には、主人公を演じるのがライアン・レイノルズとくれば、このニューヒーローが幾つもの「見えない壁」を越えてくれることは折り紙付きであり、そういう娯楽映画的なメタ要素も含めて楽しい映画だった。
ただ、ディズニー資本の影響からか、良い意味でも悪い意味でも毒っ気がないことも否めない。ライアン・レイノルズ主演のコメディ映画なのだから、もっと風刺的な要素も欲しかったところだ。
ベタなストーリーの王道は良しとしても、「想定の範囲」から少しも脱線することが無いので、一定以上の高揚感には欠けたと思う。
そういえば、正規プログラムのヒーロー役にチャニング・テイタムがキャスティングされていが、冒頭シーン以降登場しなかったのは残念。終盤もう少し上手い使い方があったのではないかな。




Information
タイトル | フリー・ガイ FREE GUY |
製作年 | 2021年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | ショーン・レヴィ |
脚本 | マット・リーバーマン |
ザック・ペン | |
撮影 | ジョージ・リッチモンド |
出演 | ライアン・レイノルズ |
ジョディ・カマー | |
ジョー・キーリー | |
リル・レル・ハウリー | |
ウトカルシュ・アンブドゥカル | |
タイカ・ワイティティ | |
チャニング・テイタム | |
鑑賞環境 | インターネット(U-NEXT・字幕) |
評価 | 6点 |
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