「マイティ・ソー」

2012☆Brand new Movies

 

マーベルコミックのヒーロー大集合のお祭り大型企画「アベンジャーズ」は、大いなる疑心も付きまとうが、それを遥かに凌駕する期待感が先行している。イロイロ特色を持ったキャラクターが大集合!って設定は手放しでテンションが上がってしまう性質なので。

それはそれとして、神話世界のヒーローを描いた今作「マイティ・ソー」までが、そのプロジェクト・アベンジャーズの一端に食い込んでいるとは知らなかった。
まさに“神”レベルのキャラクターである“ソー”と、基本的には普通の人間である“アイアンマン”こと“トニー・スターク”らが同列に並んで成立するものなのだろうかと思う。
まあ、その懸念は実際に「アベンジャーズ」が公開されてから見極めることとしよう。

単体でみた今作を一言で言うと、「あらゆるイマジネーションが氾濫した映画」というところだろうか。
映し出される映画世界は、まさに“洪水”のような勢いで押し寄せ、入り交じり、混濁している。
実際に描かれているストーリー自体は、お伽噺的なものでシンプルなのだろうけれど、その氾濫具合によって訳が分からなくなってくる印象を受けた。

序盤は“神々の世界”の途方も無さに少々置いてけぼりになり、更に地球へ追放された主人公の立ち振る舞いや、唐突な溶け込み方に呆れた。
そのまま「駄作」と断じてしまってもよかったけれど、何となく拒否しきれない不確かな魅力が、結局のところそれを回避した。

色々な点で突っ込みどころは満載だ。描かれる物語は詰まる所、親子の確執や兄弟の確執の範疇を出ておらず、その当人たちがたまたま「神」だったから全宇宙を揺るがすほどの仰々しい騒動になってしまったという風に見える。
ただそれがこのコミックの世界観だと言われれば、正直批判する余地は無いようにも思えてくる。

鉄の巨人が突如地球上に現れて、それを目の当たりにした政府の人間たちが何を言うかと思えば、
「スタークのものか?」「いや聞いてない」というやりとり。
それを聞くなり、自分の中の“ワクワク感”がひょいっと頭を出してしまった時点で、この映画自体が面白かろうが面白くなかろうが、“マーベルのお祭り”にまんまとノせられている者としては受け入れるしかないのだろう。

 

「マイティ・ソー Thor」
2011年【米】
鑑賞環境:Blu-ray
評価:6点

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