「ジェントルメン」映画レビュー “英国の悪童は健在も、揃いきらないカードがやや残念”

ジェントルメン2021☆Brand new Movies

ジェントルメン

評価: 6点

Story

ロンドンに緊急事態発生。長年にわたる大麻の大量栽培/販売で財を成したアメリカ人ミッキーが、ビジネスを売却し、引退するというウワサに暗黒街に激震が走った。その利権総額なんと500億円。目の色変えた強欲なユダヤ人大富豪、ゴシップ紙の編集長、ゲスな私立探偵、チャイニーズ&ロシアン・マフィア、さらには下町のチーマーまでもが跡目争いに参戦。一筋縄ではいかないジェントルメン=一流のワルたちによるダーティでスリリングな駆け引きが始まった―! Filmarksより

映画『ジェントルメン』予告編|5.7[Fri] 全国公開
ガイ・リッチー監督最新作映画『ジェントルメン』500億円を巡る、<華麗なる騙し合い>。最後に笑うのは誰だ? 超痛快クライム・サスペンス、日本上陸!!5月7日(金) TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー監督・脚本・製作:ガイ・リッチー出演:マシュー・マコノヒー、チャーリー・ハナム、ヘンリー・ゴールディング、...

 

Review

「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」から23年、「スナッチ」から21年も経つのかと、少々感慨深さを感じると共に、「変わらんな、ガイ・リッチーは」とまず思った。
見慣れたスローモーションやスピードランプによるアクション描写はもはや懐古的ですらあったが、この映画監督が生み出す軽妙(悪ノリ)な犯罪映画のテイストは、既に英国映画の文化と言ってもいいだろう。
英国の“悪童”の健在ぶりにひとまず安心した。

マシュー・マコノヒーを主演に迎え、アクの強い個性的な悪党どもが騙し合い、罵り合い、殺し合うストーリーテリングは、やはり「ロック、ストック〜」や「スナッチ」を彷彿とさせた。
大麻王の引退に伴う利権争いを軸にしたストーリーそのものは、シンプルで、特に新鮮味があるわけではなかったと思うが、ヒュー・グラント演じる悪徳私立探偵による虚実織り交ぜられた“狂言回し”よって進行する展開は、その真偽性を含めて面白みがあったと思う。(ヒュー・グラントはこのところ汚れ役がすっかり板についてきて良い)
その他のキャラクターでは、コリン・ファレル演じる格闘技ジムの“コーチ”が、人徳者であると同時に実は地味にしっかりとイカれていて良かった。彼が率いるアマチュア格闘技集団の馬鹿っぷりと、彼らによる“騒動”が作品の中の良いアクセントになっていた。

というわけで、“ガイ・リッチーの映画”として、期待した楽しさは備わっていたし、大きなマイナスポイントがあるわけではない。
けれど、かつてこの監督が生み出した前述の傑作たちと比較すると、やはり一抹の物足りなさは残る。
群像劇として登場するキャラクターそのものは良かったけれど、配役的にはもう少し華が欲しかったかもしれない。
マシュー・マコノヒー、チャーリー・ハナム、コリン・ファレル、ヒュー・グラントと、十分の豪華ではあるが、あと一枚か二枚、登場シーンは短くても良いので、大スターが“カード”として揃っていたならばと思う。
例えば、同監督作「シャーロック・ホームズ」主演のロバート・ダウニー・Jrなんかがキャスティングされていたならば、エンターテイメントの質は大きく上がっただろう。

個人的に一つ明確に不満だったのは、主人公の妻役のミシェル・ドッカリー。冷酷な大麻王である主人公が一転して溺愛する愛妻役としては、今ひとつパンチが無かったと思う。ストーリーのキーとなり、大立ち回りもある役どころだっただけに、もっと女優として華やかなキャスティングが欲しかったところだろう。当初はケイト・ベッキンセイルで進んでいたらしいので残念。

と、少々不満があるにはあるが、ガイ・リッチー監督には引き続き彼らしい犯罪娯楽映画を作り続けてほしい。
とりあえず久しぶりに「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」でも観ようかな。

 

Information

タイトルジェントルメン THE GENTLEMEN
製作年2019年
製作国イギリス・アメリカ
監督
ガイ・リッチー
脚本
ガイ・リッチー
撮影
アラン・スチュワート
出演
マシュー・マコノヒー
チャーリー・ハナム
ヘンリー・ゴールディング
ミシェル・ドッカリー
ジェレミー・ストロング
エディ・マーサン
コリン・ファレル
ヒュー・グラント
鑑賞環境インターネット(U-NEXT・字幕)
評価6点

 

Recommended

Amazon | 【Amazon.co.jp限定】ジェントルメン(ロゴ缶バッジ付) [Blu-ray] | 映画
マシュー・マコノヒー (声:子安武人), チャーリー・ハナム (声:佐藤拓也), ヘンリー・ゴールディング (声:江頭宏哉), ミシェル・ドッカリー (声:平田裕香), ジェレミー・ストロング (声:岡本幸輔), エディ・マーサン (声:栗田圭), コリン・ファレル (声:津田健次郎), ヒュー・グラント (声:森田順…more

画像引用:https://amzn.to/3GGj3sW

コメント

タイトルとURLをコピーしました