「ALL YOU NEED is PUNK and LOVE」映画レビュー “一人の無様な男の醜態が、ただただ羨ましい”

ALL YOU NEED is PUNK and LOVE2021☆Brand new Movies

ALL YOU NEED is PUNK and LOVE

評価: 8点

Story

楽器を持たないパンクバンド、BiSH。7月22日に「BiSH NEVERMiND TOUR RELOADED THE FiNAL“REVOLUTiONS“」を幕張メッセ イベントホールにて開催、見事ソールドアウトさせ、ネクストステップに進む彼女達の「今」を切り取るのは、衝撃作「SiS消滅の詩」のエリザベス宮地監督。 事の発端は2017年3月下旬、新メンバー募集の目的で5泊6日にわたって行われたWACK合同オーディションにさかのぼる。最終審査の期間中に、現メンバー同士がお互いの曲を獲り合うという仁義なきルール設定から勃発したBiSHのメイン曲をめぐる戦い「オーケストラ騒動」が勃発、SNS上で大きな話題に。 その真相が特別番組としてスペースシャワーTVで放送されると「女の子の本当の成長を描いた傑作」「アイドルドキュメンタリーとしても出色の完成度」と絶賛する声が多数寄せられ、エリザベス宮地監督の熱意もあり、幕張公演から現在までを追加撮影した上で、『ALL YOU NEED is PUNK and LOVE』として劇場公開することが決定した。 Filmarksより

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Review

楽器を持たないパンクバンド“BiSH”の2017年当時の軌跡を追ったドキュメンタリー。
念の為最初に言っておくと、僕はれっきとした“清掃員”(BiSHファンの総称)なので、偏ったレビューになっていることは否定しない。あしからず。

 

エリザベス宮地という、現状ほぼBiSH及びその所属事務所WACKの関係者に位置する映像作家の作品なので、かなり内向きで、揶揄すればマスターべション的な作品に仕上がっているのであろうと「予感」していた。
そして、その予感は概ね外れていなかった。いやむしろ、この作品はBiSHのドキュメンタリー作品というよりも、エリザベス宮地という映像作家が「BiSH」という“沼”にズブズブとはまり込んでいく様を追ったセルフドキュメンタリーであり、もっとダイレクトに「自慰的」な作品だった。

おそらく、“清掃員”でない人間、もしくはBiSHファンになる可能性が1ミリも無い人間がこの作品を観たならば、「気持ち悪い」の一言で一蹴されることは間違いなかろう。
しかし、「BiSH」を知って約3年、大袈裟ではなく彼女たちの楽曲、動画を視聴しない日は無い者にとって、この作品で描き出される一人の男の「醜態」と言ってしまってもいい無様な一部始終は、ただただひたすらに胸を熱くする。

そんな自分自身の無様さも俯瞰しつつ、よくよく今の世の中を見回してみたならば、この世の中、“それ”を本当に欲している人たちに作られていないものが多すぎる、と思う。
その「作品」は一体誰のためのものなのか、と疑問と不満を抱えることが極めて多い。

そんな中で、このドキュメンタリーは、独りよがりで、極めて“個人的”な映像記録に終止している。
でも、だからこそ、この作品は多くの“清掃員”にとって、欲すべきものになり得ているのだと思う。
だからこそ、すべての“清掃員”が、こう思ったに違いない。

ズルい。羨ましい。ズルい。と。

 

2021年、この夏、彼女たちは「不在」だった。
例によってコロナ禍による影響で、昨夏に続き、ツアーやフェスはことごとく中止。極めつけは、メンバー3人がコロナ感染により休養を余儀なくされた。
ただ、今の時代、リアルタイムの露出が無くとも、“推し”の活躍を追うことはいくらでもできる。
過去に遡って掘り起こす楽しみ。それがオタ活の醍醐味だろう。

 

Information

タイトルALL YOU NEED is PUNK and LOVE
製作年2017年
製作国日本
監督
エリザベス宮地
脚本
撮影
出演
BiSH
BiS
GANG PARADE
渡辺淳之介
 エリザベス宮地
鑑賞環境インターネット(U-NEXT)
評価8点

 

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