「資金源強奪」映画レビュー “匂い立つ昭和の娯楽臭にクラクラする”

資金源強奪2021☆Brand new Movies

資金源強奪

評価: 8点

Story

やくざ志願の清元武司は、暴力団羽田組幹部、国吉の命令で敵対するやくざ組織の組長を射殺、刑務所送りとなった。8年後、武司は出所するが、羽田組は武司を煙たがる。そこで武司は何の躊躇もなくやくざから足を洗う決心をした。刑務所生活中に羽田組から金を強奪する計画を立てていたのだ。早速、武司は刑務所で知り合った爆弾製造の名手・別所鉄也と、妻子持ちの貧乏不動産屋・小出熊吉を捜し出し仲間に引き入れる。武司、鉄也、熊吉の三人は、羽田組の主催する大花会催を襲撃し三億五千万の大金を奪い去った。だが、羽田組お抱えの刑事・能代文明の出現で、大金をめぐり追いつ追われつの追跡劇が開始された・・・。 公式サイトより

 

Review

溢れ出る「昭和」のギラつく雑多感。
人からも、服装からも、街並みからも、すべてから放たれるそのギラギラに圧倒される。
展開される犯罪アクションの卓越したエンターテイメント性もさることながら、映し出される「昭和」そのものが揺るぎない「娯楽」だった。

ムショ帰りの主人公(北大路欣也)が、塀の中で知り合った仲間と共に、自身の組が主催する賭場の資金強奪を謀る。
計画は見事に成功するが、そこから報復と裏切りが織りなす容赦ない強奪金争いが始まる。

ハリウッド映画などでは、玉石混交に描きつくされたプロットであるが、それがこの時代の日本映画で、これ程まで娯楽的な完成度の高い作品として存在していたことにまず驚く。
ストーリーテリングのテンポの良さとユニークさ、そして何よりも、登場するキャラクターたちの個性がそれぞれ際立っていて、そのアンサンブルが娯楽映画としての質を高めていると思う。

北大路欣也の決してヒーロー然としてはいない悪党としての男臭さ。梅宮辰夫演じる悪徳刑事の軽妙さと曲者ぶり。そして何と言っても、川谷拓三の泥臭すぎる雑草魂。
最終的に“三つ巴”となって、「金=命」を奪い合う三者のキャラクター性が、俳優本人の個性とも掛け合わさり、特に印象的だった。

 

匂い立つような昭和娯楽の匂いにクラクラしっぱなしだった。
各種動画配信サービスの普及に伴い、これまでその存在すら知り得なかった昭和映画にも容易に触手を伸ばすことができるようになった。今一度、昭和娯楽の真髄を掘り起こす沼にハマっていきそうだ。

 

Information

タイトル資金源強奪
製作年1975年
製作国日本
監督
深作欣二
脚本
高田宏治
撮影
赤塚滋
出演
北大路欣也
梅宮辰夫
室田日出男
川谷拓三
太地喜和子
山城新伍
小泉洋子
名和宏
松方弘樹
渡辺やよい
鑑賞環境インターネット(U-NEXT)
評価8点

 

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画像引用:https://video.unext.jp/

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