「猿の惑星・征服」

2011☆Brand new Movies

 

映画史に残る伝説のSF映画「猿の惑星」から端を発したシリーズ第4作。
他の多くのシリーズ化された映画と同様に、第一作目があまりにも大傑作であるが故に、続編以降の作品は尽く大衆から酷評されている。
しかし、個人的には、この「猿の惑星」シリーズの各作品を観てきて、必ずしも第2作以降が蛇足だとは思わない。
むしろ、SF的見地に立ってひとつの題材をたくみに膨らませてみせた良質なシリーズだと思える。

今作にしても、40年前の映画ならではのチープさやテンポの悪さはそりゃあ随所に見られるが、前作「新・猿の惑星」から転じたストーリーを確実に継承し、人間社会の愚かしさ、さらには生物の栄枯衰退の儚さまでもを表現した力強い作品だと思った。

人類が滅びた未来世界からやってきた猿の夫婦から生まれた子が、現代の猿たちの“王”となり、やがて破滅する世界の起源となる様には、膨大な時間を輪廻するかの如き壮大さと、だからこそ殊更に感じる生物の切なさを感じ、何とも言えない思いが巡った。

ところで、少し前までは、往年の古い映画には良作駄作に関わらず、テンポの悪さや目新しさの無さに対して退屈を覚えることが多かった。

しかし、このところは古い映画ならではの雰囲気を楽しめたり、その映画が作られた時代背景にまで思いを馳せられるようになり、何かしらの面白味を得られるようになってきていることに気づく。

歳を重ねるにつれ、また映画の楽しみ方の幅が広がってきているように思う。

 

「猿の惑星・征服 Conquest of the Planet of the Apes」
1972年【米】
鑑賞環境:Blu-ray
評価:7点

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