評価:
9点Story
世界の危機を救ってきた“アベンジャーズ”が、国連の管理下に置かれることを巡り、激しく対立するアイアンマンとキャプテン・アメリカ。さらに、ウィーンで起こったテロ事件の犯人として、キャプテン・アメリカの旧友バッキーが指名手配された。それを機に、“アベンジャーズ”はついに分裂する。スパイダーマンも参戦し、世界を揺るがす“禁断の戦い(シビル・ウォー)”がはじまる―友情によって引き裂かれた彼らの行方は?
そして、驚愕の結末とは…。 Amazonより映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』日本版予告編マーベルコミックスの人気キャラクターを実写映画化した『キャプテン・アメリカ』のシリーズ第3弾。アベンジャーズのメンバー同士でもあるキャプテン・アメリカとアイアンマンの対立を、あるテロ事件と絡めて活写していく。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』に引き続き、監督はアンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ。キャ...
Review
引き続き、MCUスピンオフドラマシリーズ「エージェント・オブ・シールド」を制覇中の“逆番外編的”な映画作品鑑賞。
ストーリーの性質上、重々しくならざるを得ない展開において、様々なアイデアと大胆なストーリーテリングによるエンターテイメントのバランスが何度観ても秀逸。
“チーム決裂”の決定的な場面を、「新人」も交えた見事な“大合戦”に仕上げた手腕が、監督を務めたルッソ兄弟の評価を決定づけたと思う。
そんな中で、キャストとして光るのは、表題的には主人公であるキャプテン・アメリカ(スティーブ・ロジャース)を演じたクリス・エヴァンスというよりも、彼と文字通り「対峙」するアイアンマン(トニー・スターク)ことロバート・ダウニー・Jrだなあと改めて思った。
ヒーローとしての理想を振りかざすスティーブ・ロジャースに対して、本作のトニー・スタークは決しておいしい役どころではない。
「エイジ・オブ・ウルトロン」での“大失態”に対する贖罪の思い、そして両親の死の思い出に対する悔恨が入り混じり、ひたすらに鬱積している。
並のヒーロー映画の主人公俳優であれば、微妙な立ち位置の役どころを持て余してしまうところだろうが、流石は名優、嫌味や葛藤を含めてヒーローとしての苦悩を見事に演じきっている。
ロバート・ダウニー・Jrによるトニー・スタークの苦悩が最後の最後まで貫かれているからこそ、結局収束しなかった「決別」による喪失感が、ドスンと心に残る仕上がりになっていると思う。
Information
タイトル | シビルウォー/キャプテン・アメリカ CAPTAIN AMERICA: CIVIL WAR |
製作年 | 2016年 |
製作国 | アメリカ |
監督 | アンソニー・ルッソ |
ジョー・ルッソ | |
脚本 | クリストファー・マルクス |
スティーヴン・マクフィーリー | |
撮影 | トレント・オパロック |
出演 | クリス・エヴァンス |
ロバート・ダウニー・Jr | |
スカーレット・ヨハンソン | |
セバスチャン・スタン | |
アンソニー・マッキー | |
ドン・チードル | |
ジェレミー・レナー | |
チャドウィック・ボーズマン | |
ポール・ベタニー | |
エリザベス・オルセン | |
ポール・ラッド | |
トム・ホランド | |
鑑賞環境 | インターネット(字幕・Disny+) |
評価 | 9点 |
Recommended
画像引用:https://amzn.to/3giQDH7
コメント