土曜昼下がり、久しぶりに「花とアリス」を観た。
先日、わけあってこの映画のサウンドトラックを買ったばかりだったので、無性に観たくなったわけ。
端から分かっちゃいたことだけれど、「良い」という他ない。
少女たちの人生はまだ始まったばかりで、映画の中で泣き笑うことなんて、ほんとに些細なことだけれど、その一つ一つにひたすらに向き合い、エネルギーを注ぎ、くよくよしたり、晴々したりする姿に、問答無用に感動する。
この作品を映画館に観に行った時は、「岩井俊二の映画だから」という理由が大半を占めていたと思うが、今となっては「もうほんとに蒼井優が良い」という理由に埋め尽くされる。
「リリィ・シュシュのすべて」など、今作以前にも彼女の出演作品はあるが、映画女優としての存在感を確固たるものにしたのは、この“アリス”役からだと思う。
ラストの制服でのバレエシーンは、日本映画史に残る名シーンだと勝手に確信している。
P.S.平泉成との“ウォーアイニー”のくだりもかなり好きだがね。
「花とアリス」
2004年【日】
鑑賞環境:DVD
評価:10点
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