おヒサシネマ! 「スーパーマン」

久々鑑賞☆おヒサシネマ!

 

もはやあらゆる媒体で模倣(またはオマージュ化)されているヒーローの登場と活躍の数々。
典型的かつ魅力的な「悪」との対決。
愛する人の「死」に対して、感情のままに飛び立ち、「反則技」を繰り出して時間を逆行させてしまうという映画史に残る大胆さ……etc。

おそらく何度も観ていると思うのだが、相当久々にテレビ放映された「スーパーマン」は、とても新鮮で面白かった。

何よりも先ず思ったコト。
それは、「スーパーマン」における故・クリストファー・リーブのキャスティングの抜群さ。もうこのキャスティングは、映画史に残るベストキャストだと思う。
そのビジュアルは、まさに“スーパーマン”になるために生まれてきたと言って過言でないだろう。
屈強で見事な体格でありながら、一転して愚鈍さを感じさせるスタイル。“端整さ”と“三枚目感”を併せ持つ類稀な美貌。そしてそれに伴う絶妙な表現力。
どれをとっても、クリストファー・リーブはスーパーマンになるにふさわしい。

そして、もはや周知の事実ではあるが、この作品は数多の「ヒーロー映画」の紛れもない「元祖」であろう。
すべての「ヒーロー映画」は、「スーパーマン」から始まったと言ってほとんど間違いは無い。
更に言えば、あらゆる“ヒーロー”自体の源が、“スーパーマン”というキャラクターであると思う。
それほどに、この映画、そしてこのスーパーヒーローの「価値」は大きい。

そうして今年ほぼ20年ぶりに復活した「スーパーマン リターンズ」。
この新作に対する期待と危惧は、否が応にも大きく膨らむ。

クリストファー・リーブの冥福を祈りつつ、“新・スーパーマン”の活躍に期待したいと思う。

「スーパーマン Superman」
1978年【米】
鑑賞環境:TV
評価:9点

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