おヒサシネマ!「八日目の蝉」

久々鑑賞☆おヒサシネマ!

 

夏が目前に迫る汗ばむ休日の午後、7年ぶりの鑑賞。
初鑑賞時のあまりに大きな“感慨”が、再鑑賞によってトーンダウンしてしまうのではないかという一抹の不安もあったが、まったくもって杞憂だった。
我が家で一人だったこともあり、劇場鑑賞時以上に、嗚咽をもらして泣き伏せた。

7年前にこの映画を初鑑賞したときは、妻が第一子となる長女を妊娠中だった。無事に長女は生まれ、その後長男も生まれた。
月日の経過の中で、自分自身が子を二人持ち、彼らと共に生きるという人生を日々繰り広げている。

ただ子の名を呼ぶ。ただ頭を撫でる、頬に触れる。ただ笑い顔を見る、泣き顔を見る。
普段当たり前のように過ごしているその他愛もない時間の一つ一つに、あまりにも大きな多幸感に溢れているということが、劇中の母子像を通じて染み渡り、胸が締め付けられる。

当然ながら、その感情は、子が生まれる前の7年前の初鑑賞時には感じ得なかったものだ。

映画の価値は、作品によって、鑑賞者によって、タイミングによって、様変わる。
僕にとっては、たまたまこの映画が人生を通じて特別なものになっているに過ぎない。
でも、その“たまたま”に出会うことこそが、映画を観る幸福だと思う。

「八日目の蝉」
2011年【日本】
鑑賞環境:Blu-ray
評価:10点

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