おヒサシネマ!「天空の城ラピュタ」“稀代のヴィランの金色の瞳と美学”

スバラシネマReview

評価:  10点

Story

少女・シータは政府の特務機関に捕まり、飛行船で輸送されていた。海賊ドーラー一家の襲撃を受ける隙に乗じて、逃げ出そうとしたシータは誤って飛行船から落ちてしまう。その頃、鉱山で働く少年パズーは空から何かが降ってくるのを見つける。その何かこそ、飛行船から落ちてしまったシータだったのだ。シータは身につけていた青い石の力で、不思議とゆっくり宙に浮きながら降りてきたのだ。 こうして出会ったシータとパズーは、その青い石を巡る戦いに巻き込まれていく……。 Filmarksより

 

Review

子どもたちの夏休み中、2週連続の金曜ロードショー鑑賞。

当然のごとく「天空の城 ラピュタ」は、自分自身が物心ついた頃から何度も何度も観続けた映画の一つであり、各シーンのほとんどの台詞は画面から発される前にそらで言えてしまうけれど、それでも新しい発見や興味は尽きない。

今回観ていて印象的に思えたのは、ムスカの瞳の色。とても色素の薄い金色をしている。
色眼鏡を着用し、視力が弱いことは認識していたが、このキャラクターデザインには何か作為的な意図があるのだろうと感じた。
するとSNSから、ムスカの一族は血脈を絶やさないために近親交配を繰り返していたことが、遺伝子的な影響で「目」に表れたという説があるようだ。

結果、「バルス!」の光によってムスカは失明し、文字通り「墜落」する。
悪役の末路として、因果応報といえばそれまでだが、同時に彼の一族がそのような禁忌を冒してまで、ラピュタ帝国の王族としての返り咲きへの執念を貫き通した結果でもあり、そこにはアニメ映画史に残るヴィランとしての美学も感じる。

 

ちなみに、中1の娘は、「人がゴミのようだ!」というムスカの台詞自体は知っていたけれど、実際に観たことがないということで、そのシーンを観て満足していた。

 

Information

タイトル 天空の城ラピュタ LAPUTA: CASTLE IN THE SKY
製作年 1986年
製作国 日本
監督
脚本
作画監督
声の出演
鑑賞環境 TV(地上波)
評価 10点

 

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画像引用:https://www.ghibli.jp/works/laputa/#frame

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